戦略コンサル敗戦記

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ビジネスモデルの型を押さえる:「構造化力」を磨くためのオススメ本

ベインの対策記事の中で「構造化」が大事、という話を書きましたが、その構造化力を磨く上でいい本があったのでご紹介します。

事例とケースでわかる ビジネスモデルの基本

事例とケースでわかる ビジネスモデルの基本

 

様々な企業のビジネスモデルを「エコノミクス」という観点で、見事に類型化している本です。

こうした本をしっかり読むと、世の中に会社は数えきれないくらいあれど、ビジネスモデルとしてのパターンはそんなに数はないんだな、ということがわかります。

ある程度パターンが見えてくれば、この会社とこの会社は、業種は全然別だけど、同じ構造でビジネスをやってるな、じゃあ、この会社がやってるこういう打ち手はあの会社でも有効なんじゃないか、とか、そうしたアナロジーの能力が飛躍的に上がります

実際、コンサルとして働いていても、エース級の人たちはある事象を考える際に、普通の人だととても思いつかないような事例を閃いたりします。

それはおそらく彼らの頭の中に膨大なビジネス構造のパターンが蓄積されていて、目の前の問題に対して、構造レベルで共通点や類似点を見ているからこそ気づけるのだと思います。

ケース面接で高度な構造化の能力が求められる局面はそんなにはありませんが、いろんなビジネスの共通項が見えてくれば、課題から打ち手を考えだすときに幅が広がりやすくなります

また、コンサルティングの本ではありませんが、この話に関連して、最近出た以下の本も秀逸です。

デザイン思考の先を行くもの

デザイン思考の先を行くもの

 

電通ハーバード大デザイン大学院出身の建築家・クリエイティブディレクターである各務太郎氏の一冊です。
コンサルタント以上にアイデア力・発想力が求められるクリエイティブの世界の第一線にいる方が、どうやってアイデアを発想しているのか?

彼はその秘訣は「見立てる力」である、と言っています。

全く関係ないものに類似性を見出し、アイデアにつなげる、その思考プロセスを「構造化」と呼ぶかどうかの違いはありますが、極めて近しい知的作業をしているように思います。

 【追記】
なお、ビジネスモデルの図解では以下の本が最近話題ですね。
各ビジネスモデルがきれいに図式化されていて、一気にインプットするには重宝します。ただ、数が膨大なので、この本で「型」を覚えようとするのはけっこう大変かなという印象です。

ビジネスモデル2.0図鑑

ビジネスモデル2.0図鑑

 

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