戦略コンサル敗戦記

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外資コンサルと首切りリスク

今回はコンサル就活対策ではないですが、コンサルに転職してから業界について思うことを少し。

私は現在20代後半ですが、最初の会社で3~4年やるとみんな転職したくなるようで、周囲の友人も日系、外資いろんなファームに転職しています。

そういう友人と飲む機会がたまにあるのですが、平日なのに普通に私服姿で現れたので「あれ?今日って仕事休み?」と聞くと、「いやぁ、実は先週クビになってさ・・・」ということが何度かありました。だいたい転職して半年~1年くらいです。

ベイン、ATカーニーあたりは特によくこういう話を聞きます。

外資ファームはすぐ首切られる、というのは新卒の時からよく話には聞いていましたが、実際自分の周囲でこういうことが日常的に起きていると思うと、正直にホントに厳しい業界だなと感じます。

首切りの際はいきなり普段は話す機会もないような役員に呼び出され、何だろうと思ってドキドキしながら役員室に行くと、渋い顔で「本当に残念なことだが、君は〇〇(ファーム名)の求める期待水準に達していないという結論に至った。今から二か月間はプロジェクトにはアサインされないが、給与はこれまで通りに払うので、その期間で次の職を探してほしい」というようなことを告げられるようです。

某ファームでは同時期に10名くらい入ったとして、1年後に残るのは3人前後というのが実情とのことです。

転職エージェントに話を聞くと、仮に半年で首切りにあったとしてもキャリア的には全然マイナスにはならないし、転職先もすぐ見つかるらしいですが、まあ、実際に首切りにあった人の話を聞くと、意を決してコンサル業界に飛び込み、スタートを切ってすぐに、実力も出し切れないまま唐突に「期待水準に達しなかった」という烙印をおされるのは相当精神的にこたえるようです。想像に難くないですね。

私自身はそこまで首切りが厳しくないところにいますが、実際コンサルとして働き始めて、その仕事の難しさを日々痛感する毎日です。

相当に優秀な人を別にすれば、一人前のコンサルに求められる考える能力、それを的確に伝え、相手を動かすコミュニケーション能力などはとても1年そこらで身に付くものではありません。そういう意味でも、半年~1年という短期間で右も左もわからない中でコンサルとしての自分のポテンシャルを示さないといけない、というのは本当にシビアだなぁと感じます。

現在どこのファームも人不足で採用を加速させており、超優秀な人でなくても、大手名門ファームに入るのは簡単ではありませんが、全然不可能ではありません(十分な面接対策、ケース対策をやれば)。

ただ、仮にベインとかに入れたとしても、半年後には再び同じ転職エージェントと次の職探しをしているリスクがけっこう当たり前にある、ということは十分自覚した上でファーム選びをした方がよいと思います。自分もこういう点は自分の転職活動の際には全然考えてませんでした。

転職エージェントは、半年後に首切られようがなんだろうが、入れてしまえば金は入るし、自分の実績になるので、こういう点についてはあまり触れないことが多いように思います。

単に「コンサルにいた」と履歴書に書きたいだけならば全然OKだと思うのですが、コンサルとして基本的なスキルを腰を据えて磨きたいであるとか、様々な業界に触れながら次のキャリアを模索したいとか、そういう希望があるのであれば、選び方の軸も変わってくるのかな、と思ったりしています。

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