BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)選考対策①
BCGは最近業績がかなり好調のようで、採用もかなり積極的に行っています。
転職エージェントも「今一番の狙い目はBCG」とはっきり言っていました。
マッキンゼーと違って採用に当たって英語力をそこまで重視されない点も受ける側としてはありがたいところです。
BCGはテストを通過した候補者に、ケース面接ではなく、論文+一問一答式のクイズのような面接を課しています。
かなり変わった形式の面接であり、事前に知らずに受けて混乱する候補者も多いと聞きます。
以下に内容を紹介しますので、参考としてください。
【論文について】
30分で以下のようなテーマについてまとまった文章を書くというものです。
その場で考えながら書くと時間切れになるリスクが高いので、ある程度書く内容を決めてから臨む方がよいと思います。
①仕事上の信念 or BCGに活かせること
②ビジネスパーソンとしての強み・弱み
③新入社員へ勧める本 or 気になるニュース
【1問1答面接】
面接官が紙に書かれた問題を次々に出題し、時間制限の中で考えて回答する、というものです。
1対1の面接が続けて2回行われ、一回につき、6〜8問程度出題されます。
問題には判断推理系やロジックを問う問題など、様々な形式が含まれます。
時間はだいたい1~3分程度しかなく、時間制限が非常に厳しいです。
問題の具体例として以下のようなものがあります。
・判断推理「席順」(1分)
円卓を囲んで6席があり、「AはCの1つ左となり」などの情報が与えられ、それぞれの場所を推測する
・判断推理「嘘つき問題」(1分)
AとBがじゃんけんをして、お互いに結果を言い合っている。どちらかは嘘をついている。Aがグーを出しているといえるか?といったもの
・計算問題(3分)
ある飲食店の年間の収入を計算する問題。●●定食が何個売れる、固定費がいくら、など条件が細かく設定されている
・特定の事象について様々な角度から考察する問題(4分)
待機児童問題について、国、地方行政、幼稚園経営者、現場の保育士、子供を持つキャリアウーマンなど、それぞれの立場からその問題がどのような影響を持つかを述べる
・文章から要点を抜き出す問題(3分)
「英語の効果的な学習方法」などの20行程度の文章を読んでポイントを2〜3点にまとめる問題
・類推問題(3分)
紙に「コンサルティングとサッカーは同じである。なぜなら〜」「コンサルティングと登山は同じである。なぜなら〜」という形式の文章が複数並べられており、この「なぜなら〜」の部分を考えて、時間内にできるだけたくさん回答するという問題
・ストーリー批判問題(4分)
昔話(「ももたろう」や「赤ずきんちゃん」など)のストーリーが印刷された紙を渡され、時間内にそのストーリーが論理的におかしい点をひたすら批判し続ける問題
問題自体は冷静に考えればそれほど難しくないものが大半なのですが、何しろ現役のコンサルタントの前で短時間で回答しないといけない、というプレッシャーは相当なものがあります。
直接的な対策は難しいのですが、基礎能力として暗算スピードを鍛えつつ、判断推理系の問題集をできるだけ短時間で回答できるように訓練するのがよいでしょう。
なお、「答えを出せたか」という点と同じくらい「どういう手順で考えたのか」という考えるプロセスを重視されるので、練習の際にもその点をしっかり説明できるように意識するとよいと思います。