戦略コンサル敗戦記

現職コンサルによる、戦略コンサル転職の経験談と、そこでの学びと苦悩とかとか。ケース面接の練習相手やコンサル転職相談やってます(コチラから⇒con.con.consul@gmail.com)

【ケース対策おすすめ本】筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」

久しぶりにケース対策の観点でいい本が出ていたので紹介します。

マッキンゼーで、BBTで最年少執行役員となった高松氏の本です。 

 ケース面接の「教科書」的な位置づけの本としては、以下の細谷氏のものが有名ですが、個人的にはこちらの方がより実戦的で”使える”内容だと思いました。

地頭力を鍛える

地頭力を鍛える

 

 本書は「ケース面接」に特化した本ではありませんが、「問題解決」という大きな切り口で、現状認識→問題認識→情報収集→課題抽出→解決策の方向性→アイデア創出→評価という一連の思考プロセスについて、非常に実戦的な解説がなされています。

このプロセスを見て気づかれたと思いますが、まさにケース面接のプロセスそのままです(情報収集はありませんが)。

こういう教科書的な本だと、どうしても抽象的なお作法の説明だけになってしまいがちですが、架空のスーツ会社の事例を題材に実際に考えながら進めるという構成になっており、ケース面接でそのまま使えそうなフレームワークや分解方法がたくさん出てきます。

特に素晴らしいなと思ったのが、本書に出てくる「事業部長の視点」というフレームワーク

本ブログの中でも、何度か「全体感を持つ」ということの大事さ、難しさを書きましたが(この記事とか)、事業全体を見渡して、ある事象に対する原因仮説を幅広に探る上でかなり使えます。

こうしたフレームワークの要素を意識しなくても網羅できるようになれば、ケース面接対策としてはかなり進んでいるといえると思います。

それ以外でも、思いつきを起点に、ロジカルに拡げるアイデアの出し方、最終的な打ち手の評価のお作法など、これ一冊でケース面接の基本的なステップと考え方は網羅できる形になっています。

使い方として、以下のような問題数が多いケース本を演習用として使いながら、適宜本書を手元に置いて考え方を確認しながら数をこなしていくとよいでしょう。

過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題
 

コンサル転職を検討されている方にとっては、コロナの影響でなかなか転職活動を進めにくい時期かと思います。

先行きは見えませんが、じっくり腰を据えて対策するにはいい期間なので、今回紹介した書籍等も活用しながら対策を進めていただければと思います。

また、ケース面接対策も引き続きオンラインで受け付けておりますので、ご希望の方はコチラからご連絡ください。

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