戦略コンサル敗戦記

現職コンサルによる、戦略コンサル転職の経験談と、そこでの学びと苦悩とかとか。ケース面接の練習相手やコンサル転職相談やってます(コチラから⇒con.con.consul@gmail.com)

コンサル志望理由のコツ~ケース面接の前でつまずかないために~

今回はケース面接以外で必ず課されるコンサルの「志望理由」についてです。

BCGマッキンゼーに代表されるトップファームはケース面接の比重が大きく、志望理由に重きが置かれているわけではありません。

端的に納得感のある形で理由が述べられれば十分です。

ただ、だからといって志望理由を適当に答えてしまうと、ケース面接が始まる前に面接官に悪い印象を持たれてしまい、後のケース面接に響いてきます。

また、ATカーニーのようにビヘイビアインタビューが課されるファームやケース面接がない中小ファームでは志望理由はより重要になってきます。

この記事では、志望理由をスマートに語るためのコツをご紹介します。

 

自分ならではの課題意識を入れる

「コンサルになって幅広い業界の課題解決がしたい」といった一般的な回答だと、「この人は本当にそう思っているのかな?」と疑問を持たれがちです。

転職者の場合は、何かしら前職の経験の中でコンサル志望につながる気づきがあると思うので、それを言語化して盛り込むことが重要です。

私の場合は前職はマーケティング系の仕事だったので、以下のような内容を適宜アレンジして話していました。

「前職ではマーケティング職として消費財の広告宣伝を担当していました。

仕事自体にはやりがいを感じていましたが、同時に広告宣伝領域の施策だけでは解決が難しい課題に直面することが多々ありました。例えば、会社全体の製品ポートフォリオが市場ニーズの実態からズレていたり、トレンドの変化に対して製品開発のスピードが遅すぎるといった問題はマーケティング職の立場ではコミットすることが難しい課題です。

私としてはこうした企業にとってのより本質的な問題解決に関わりたいという思いがあります。経営コンサルタントはまさにその役割を担える立場であり、自分の課題意識に合致すると考えて志望するに至りました。

これを一気に話すと冗長ですが、いったん話したい内容を全部入れて用意しておくと、状況に応じてかいつまんで話すことはそれほど難しくありません。

ポイントは単なる前職否定にならない形で「もっとこういうことがやりたい→コンサルなら実現できると考えた、なぜなら~」という前向きな文脈で語ることです。

 

どの切り口でも話せるエピソードを2~3個用意する

コンサルファームの面接では、仕事の経験を色々な切り口で質問されます。

例えば、私の場合は以下のような質問を実際にされました。

・自分と意見の違う人、抵抗勢力のような人たちを動かした経験はあるか?(マッキンゼー

・リーダーとして他の人間をまとめながら業務を進めた経験はあるか?(マッキンゼー

・今までで一番自分が成果を上げたと思う仕事は何か?(ATカーニー)

 他に「今までの仕事で一番困難を感じた仕事は何か?」といった質問も頻出です。

こうした問いについて、1つ1つ「こう聞かれたら、こう答えよう」という形で準備するよりは、自分の経験の中でいろいろな角度で答えられそうな仕事経験を2~3つ選び、その経験について「リーダーシップ系の質問ならこう返す」「困難系ならこう返す」という形でどの問いに対しても1つの経験を膨らませて回答できる形で準備する方がオススメです。

 私も2~3つのエピソードをいろいろなファームで使いまわしていましたが、十分に対応できました。もちろん「問いに対してピタリと当てはまらない」という場合もあるでしょうが、そういう場合は多少は話を盛って話せばOKです。

その意味で、いかに自然に話を盛るかということを事前に考えておくことは非常に重要です。

 

志望理由については、だいたいどのファームを受けても必ず聞かれる問いなので、何度も回答しているうちに自分でもコツがわかってきて、より端的に答えられるようになってきます。

面接官に話している時に、様子や反応を見ながら、自分の返答がすんなり入っているかどうか、納得してそうかを観察して微修正をしていくことが上達の一番の道です。

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