マッキンゼー・アンド・カンパニー選考対策
マッキンゼーの一次面接では、経歴に関する質問に簡単に答えた後、ケース面接が行われます。これが連続2回行われるので、なかなかハードです。
経歴に関する質問については、ATカーニーほど時間をかけて行われるわけではありませんが、短時間でポイントをしぼって話すことが求められます。
ATカーニーの貢にも書きましたが、今までに経験した仕事の中から自分が話しやすいと思うものをいくつかピックアップして、その経験をいろんな角度から話せるように準備しておくとやりやすいです。
具体的には、以下のような形で聞かれるので参考にしてください。
・今までに経験した仕事で、自分と意見の違う人、抵抗勢力のような人たちを動かした経験はあるか?
・今までに経験した仕事で、リーダーとして他の人間をまとめながら業務を進めた経験はあるか?
ちなみに、2人目の面接官の時は「1人目とは違うケースを話してね」と指定されます。
話し方のポイントとしては、いきなりエピソードを話し出すと長くなってしまうので、まずは簡潔に「◯◯の仕事でリーダーシップを発揮しました」ということを述べた上で、「具体的にどういう点でリーダーシップを発揮したかというと〜」という流れで詳しく話すとよいと思います。
とにかく「ポイントをしぼる」「簡潔に」を意識してください。
次にケース面接についてですが、「○○の市場規模は?」といったタイプのケースではなく、データと設問を紙で与えられた上で、設問ごとに面接官とディスカッションしながら進めていくタイプの面接です。
そのため、ケースを進める上でまず必要なのは「与えられたデータを素早く、正確に読み取る力」です。
私は前職でけっこう調査業務も経験したため、わざわざデータ読み取りの対策はしなくても大丈夫だろう、という意識で通常のケース対策だけして臨んだのですが、これが大失敗でした。
マッキンゼーで扱うケースは大抵多国籍企業でデータ量が多く、しかも英語で書かれているので、「そもそもこの指標って何なんだっけ?」みたいなことが起こりえます。
安全を期すなら経営管理系の本を活用してデータ読み取りの練習をした上で臨んだ方がよいでしょう。
戦略思考で読み解く経営分析入門―12の重要指標をケーススタディで理解する
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具体的な題材と質問は以下のようなものなので参考としてください。
自分の反省踏まえたアドバイスとしては「まず全体感を簡潔に示す、その上で各論に入る」ということを徹底することです。
私の場合はいきなり「ブラジルの利益率が一番低く、ここが問題です」といった入り方をしていたので、「地域によってかなり利益率の幅があり、利益率の低い地域にテコ入れすることが必要だと思います」と置いた上で「例えばブラジルを見てみると~」と話すとだいぶ印象が違ったかなと後から思いました。
こうした話し方の点の部分はなかなか自分だけでは対策が難しいので、エージェントを活用したり、友人に相手役を頼んだりして対策するのがよいでしょう。