戦略コンサル敗戦記

現職コンサルによる、戦略コンサル転職の経験談と、そこでの学びと苦悩とかとか。ケース面接の練習相手やコンサル転職相談やってます(コチラから⇒con.con.consul@gmail.com)

A.T.カーニー選考対策

カーニーの選考は、「ケース・インタビュー」(45分)、「ビヘイビア・インタビュー」(45分)という構成になっています。

「ケース・インタビュー」は文字通りケース面接ですが、「ビヘイビア・インタビュー」は前職での職務の内容などこれまでの経験についての面接です。

この「ビヘイビア・インタビュー」をケース面接と同等のボリュームで課すところがカーニーの特徴的なところで、他のファームよりも人柄やファームのカルチャーとのフィット感を重視しているのだと思います。

この2部構成の面接を2回通過すると内定に至ります。

以下、ケース・インタビュー、ビヘイビア・インタビューそれぞれの内容について紹介します。

 

●ケース・インタビューについて

1次面接では、グローバル展開しているお菓子メーカーについて、与えられたデータの読み取り、問題点の指摘、解決策の提示を順に面接官とディスカッションしながら進めるというものでした。

紙の形で一通りのデータが与えられる形式はマッキンゼーと共通しています。

二次面接も同じ形式かと思いきや、趣味を聞かれて「スポーツ」と答えると、あるスポーツの市場規模の推定をやらされました。おそらく何のケースを出題するかは面接官の判断に委ねられているのだと思います。

面接官の印象はとても紳士的で、もちろん内容についてのツッコミは鋭いのですが、ベインのように異常なスピードを求められたり、といったことはないので、比較的取り組みやすいのではないかと思います。

 

●ビヘイビア・インタビューについて

ビヘイビア・インタビューは通常の職務経験を軽く聞かれる感じのものを想定していると痛い目に遭います。

「今までどんな仕事を経験したのか」「一番その中で成果を上げた仕事は何か」「その仕事でどんな役割を果たしたのか」「その仕事でどんな困難があったか」「その困難に対してどう動いたのか」「それはなぜか」・・・といったことをとにかく徹底的に掘り下げられます。

正直職務経験が2~3年しかない状態で臨むのはなかなかツラいなという感じなのですが、対策するに当たっては、

・今まで自分がしてきた仕事の中で話しやすいものを2~3ピックアップ

・それぞれについて「どんな仕事なのか」「自分は何をしたのか」を簡潔に話せるようにした上で、

・その仕事でぶつかった困難、その困難を突破するために何を考え、どう動いたのか、その結果どうなったのか、それを通して何を学んだのか

・その内容がコンサルへの転職希望とどうつながっているのか

といった内容を事前に整理しておくとかなり話しやすくなります(これはカーニーに限らず他のファームの面接でも使いまわせます)。

2回目のビヘイビア・インタビューでは、職務経験に加えて「部下をどうマネジメントしたか」ということも結構つっこんで聞かれるので、マネジメント経験のあまりない人もこの点何かしら話せるように準備しておくことをオススメします(私はここで死にました)。

また、ファームのカルチャーとして「仕事を通じて○○をしたい」といった何かしら自分独自の問題意識や熱意を持っている人を好む傾向があるので、ビヘイビア・インタビューを通じて「自分は○○がやりたい」「それをATカーニーで△△な形で実現したい」といったことが言えるとアピールになるかもしれません。